「対馬の遺宝 里帰り展」とは何なのか聞きにいったら対馬の歴史的価値に気づかされた

  • 対馬の遺宝
  • 峰町
  • 里帰り展
  • 展示資料には縄文時代から江戸時代まで!

    ー コポー

    仏像以外の見どころって何ですか。

    ー 大澤

    今回の展覧会は、縄文時代から江戸時代までの資料を集めているんだけれども、例えば銅矛がいいかな。対馬は、実は、日本で1番銅矛の出土数が多い場所なの。弥生時代のものだけれども、発掘されたときに保管場所がなくて、その多くが島外に流出しちゃったんだよね。今回展示している大綱の銅矛は、東京国立博物館が所蔵しているんだよ。

    ー コポー

    えー、全然知らなかったっす。

    ー 大澤

    けど、これって実用品じゃないんだよ。

    ー 勇者

    えー、そうなんすか。

    ー 大澤

    そう、死後の世界でも戦えるようにってお供えするものとして作られたものなの。他にも、古墳から発掘される装飾品は、あの世でもおしゃれできるようにっていう想いが込められている。自分が死んだ時に何をお墓に入れてほしいか考えて、書いておいた方がいいよ。

    ー コポーと勇者

    ー 大澤

    綾◯はるかの写真集とかね。

    ー コポーと勇者

    苦笑

    教科書に載りそうで載らない対馬

    ー 大澤

    あとは峰会場では展示しないけれど、九博では万葉集も展示してたんだよ。

    ー コポー

    え、万葉集?対馬と関係があるんですか?

    ー 大澤

    そう、万葉集には対馬のことが書かれてるんだよ。俺、埼玉出身だけど、比べ物にならないくらいたくさん、対馬って昔から文献に出てくるの。頻出なんだよ。うらやましいと思う。

    ー コポー

    知らなかった。なんか、対馬がもっと歴史の教科書とかにも出て来たらいいのに。

    ー 大澤

    あ、なんかね、ギリギリ出ないところが多いの。教科書の文章には出てこないんだけど、その背景には対馬が深く関与しているっていうのがたくさんある。

    ー コポーと勇者

    はーーーー!なるほど!

    ー 大澤

    だから、背景まで載っている教科書を作ったら、きっと対馬の人も歴史を身近に感じて、勉強も楽しくなると思うんだけどね。そういう授業やりたいんだけどなぁ。

    ー コポー

    めっちゃ受けたい。

    ー 勇者

    僕もそれ受けたい。

    つんつんしたくなるお地蔵様

    ー 大澤

    あ、あとこの話していい?里帰り展のチラシにも載せている地蔵菩薩遊戯坐像(じぞうぼさつゆげざぞう)ね。高さ50cmくらいで、九州国立博物館がプロ野球選手の年俸ぐらいの金額で購入したんだよ。

    ー コポー

    …えっ。

    ー 勇者

    えーーーーー。

    ー 大澤

    俺が今こうやって対馬にいるのもこの仏像と大学院のときに出会ったから。

    ー コポー

    この仏像に惚れたんですか?

    ー 大澤

    そう。これの…良い写真がないなぁ。人も仏像もちょっと斜めから見たほうがいいんだよね。写真を撮る時もそう。

    ー 勇者

    正面じゃなくて斜めからっていうことなんですね。

    ー 大澤

    そう、これこれ。(写真を見ながら)この仏様、可愛い顔しているでしょう。ほっぺたがちょっとぷくっとなっているのわかる?それでエクボがあるんだよね。それが好きなの。

    ー コポーと勇者

    爆笑

    ー 大澤

    このエクボに指を当ててみたくなるの。

    ー 勇者

    確かにエクボがある。

    ー 大澤

    それでほっぺをつんつんつんってしたくなるの。

    ー コポーと勇者

    朝鮮通信使行列絵巻はいくつもある!

    ー 大澤

    あとは、朝鮮通信使行列絵巻って見たことある?

    ー コポー

    聞いたことはあります。

    ー 大澤

    江戸時代に作成されたものだね。対馬にもともとこの朝鮮通信使行列絵巻っていうのは4つあったんだ。2つは、今は休館中の県立対馬歴史民俗資料館にあるんだけど、それよりもっと重要な2つが島から出てしまってるの。
    歴民にある2つのうちの1つは、古いのものの可能性が高いけれど、途中で切れてしまってすべてが残ってないんだ。文字情報も全くないから、描かれている人物が誰かもわからない。もう1つは、12回あった朝鮮通信使の最後の回を描いたものなんだけど、絵の技量が劣るんだよね。

    ー コポー

    あとの2つはなんでそんなに重要なんですか?

    ー 大澤

    あとの2つは、対馬藩がいちばん力を入れた朝鮮通信使行列を描いたものなんだ。その行列を描いた絵巻は3つあって、うち1つは幕府に献上されていて、もともと島内になかったの。2つ目は控えとして対馬藩が保管して、3つ目がその控えの控え。これも対馬藩が持っていたんだ。ちなみに、雨森芳洲先生って知ってるかな?このときの朝鮮通信使には芳洲も同行して、江戸に行ったんだよ。
    で、今、その絵巻、幕府が持っていた1つ目の絵巻は京都の高麗美術館にあって、一番美しい。2つ目は、日韓が併合していた時代に、研究のために宗家文書と一緒に朝鮮総督府(ソウル)に持ち込まれて、そのままソウルにある。そして、最後のもう1つはもともと対馬藩にあったんだけど、旧家老家の手に渡ってしばらく対馬の個人が持っていたんだよね。それを福岡市博物館が1990年の開館のときに購入したものなんだ。一人一人の表情がとってもかわいい絵巻で、今回はそれが帰ってきてるんだよ。

    ー 勇者

    すごいな。

    ー 大澤

    つまりは、対馬から島外に良いものがたくさん流出してるっていうことなんだけどね。今回展示するものには、若いころの芳洲先生が描かれていたりする。峰町歴史民俗資料館ではこの芳洲先生の部分をお見せしているので、対馬の人ってきっとおじいちゃんになった芳洲先生を思い浮かべるだろうから、ぜひ見てほしいな!

    ー コポー

    はい!

    コポーと勇者
    写真と音楽が大好きな同級生若手コンビ。めんず。
    一人でダメでも二人なら。
    二人だからこそできることを・・・

    みたいなかっこいいニュアンスで。
    それぞれの味を出していければなと。

    若手らしく、がむしゃらに頑張ります!

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