「対馬の遺宝 里帰り展」とは何なのか聞きにいったら対馬の歴史的価値に気づかされた

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  • みなさーん、こんばんは。コポーと勇者です。
    TSUSHIMA BORDER ISLAND 2017が終わったばかりですが、今日はまた新たな情報を!

    現在、峰町歴史民俗資料館で開催中の
    対馬の遺宝 里帰り展
    みなさんは足を運ばれましたか?

    10月6日(金)から始まったこの展覧会「対馬の遺宝 里帰り展」は、8月から9月に太宰府の九州国立博物館で行われていた「対馬 遺宝にみる交流の足跡」を対馬で行うものです。

    今回の展示の紹介文を引用してみます。

     九州と朝鮮半島の間に位置する対馬は、日本と大陸の交流拠点として長い歴史を歩んできました。その歴史は、遺跡からの出土品や信仰にまつわる品々、古文書などに見ることができます。
     本展では、日本本土や大陸との交流の歴史を物語る対馬ゆかりの文化財をご紹介します。東京国立博物館など島外にある文化財を中心に構成し、対馬の歴史と文化に触れる貴重な機会です。

    とのこと。うーん、ちょっとピンとこない。

    ということで、詳しいお話を、最初の企画から担当された大澤信さん(島おこし協働隊・対馬市博物館建設推進室所属)に聞いてみました。

    「対馬の遺宝 里帰り展」企画者インタビュー

    博物館の意義を伝えるための展覧会

    ー コポーと勇者

    今日はよろしくお願いします。

    ー 大澤

    よろしくお願いします。

    ー コポー

    早速ですが、どうしてこういう展覧会をすることになったか教えてください!

    ー 大澤

    2年前の10月くらいだったか、博物館の建設が危ぶまれたことがあって、そのときに九州国立博物館の知り合いの学芸員さんに相談したんです。そうしたら「対馬の展覧会をやろう」って。しかも「いちばん意義や価値を知ってもらわなくちゃいけないのは対馬市民だから、やるんだったら九博だけじゃなくて、対馬でもやろう」と言ってくれた。それが2年前のこと。で、そこからが始まり。博物館建設事業をもう少し市民に理解してもらう、博物館がどういう場所なのかっていうのをイメージしてもらえるような機会にしたいと思っているんだ。
    お金もかかる事業だから、それ相応の時間や労力もかけないといけない。この半年間は、受験生みたいな生活してるよ。寝る時間を惜しんで図録の解説や論考を書いたり、会期が始まってからは何日も連続で大型バスに乗ってガイドをしたり。

    ー コポー

    うわ、お疲れ様です。

    ー 大澤

    けれど、島おこし協働隊としてもこれが最終年度だから、自分としては、3年間の集大成って考えてて。だから、この大変さもなんとか乗り越えられる。

    ー 勇者

    島おこし協働隊っていうことは、対馬出身ではないと…?

    ー 大澤

    そう、埼玉県出身です。

    ー 勇者

    どうして対馬に…対馬にもともと興味があったんですか。

    ー 大澤

    大学院時代に韓国の仏像を専門にしていたんだけど、実は日本でいちばん韓国の仏像が残されているのが対馬なの。対馬は聖地なんです。まさに仏像パラダイス。それで、対馬で新しく作る博物館で学芸員を募集しているというお知らせを見て、迷わず応募したんです。それが「島おこし協働隊」だった。「島おこし協働隊」って対馬に来るまで全く知らなかったから。対馬にいつかは必ず恩返しをしたいって思っていたから、最高のチャンスって思ったんだ。

    ー 勇者

    対馬の仏像って、そんなにすごいんですか?

    ー 大澤

    そう、高価な仏像が島内にゴロゴロあるんだよ。ただ、それを地元の人は知らないし、だからこそ仏像盗難事件のようなことも起きちゃうんだと思うの。その金額はさておき、それだけ大切なものが対馬にあるっていうことを、少なくとも対馬市民に知ってもらいたい。今の対馬の問題点が何かっていうと、島外には対馬のことを研究している人ってすごく多いけれど、そういう人たちって結局本拠地が島外だから、その研究成果を発表する場所も島外になってしまうわけ。成果を市民に伝える場っていうのが全然なくて、それが大きな課題だと思うんだ。それで、今回の展覧会が、対馬の人たちに知ってもらう一つのきっかけになったら良いなって考えているんです。
    それに、対馬の文化財も島外に出ているものが多いんです。一級品って対馬に保管する場所がなかったり、価値を知っているのも島外の人だったりして、どんどん流出していってしまう。今回の展覧会は、その島外に出たものを集めるっていうことに、一番注力しました。

    お帰りなさい、127年ぶりの里帰り

    ー コポー

    例えばどんな資料が展示されているんですか?

    ー 大澤

    今回はね、127年ぶりに対馬に帰ってくる仏様がいるの。木造の仏様で、樫根の法清寺にいたんだけど、明治時代に東京・上野で内国勧業博覧会っていうものがあってね。それは国が主導して進めていた博覧会で、そこに出品されたの。そのまま帝国博物館(現・東京国立博物館)が所蔵することになったんだけど、対馬の人たちはもはやそんなことを知らないんだよね。それで127年ぶりに帰ってくるの。「お帰りなさい、127年ぶりの里帰り」って。

    ー コポー

    ほぉ!!!

    ー 勇者

    すごいっすね。

    ー 大澤

    で、これが今回、九州国立博物館で展示した後、峰の歴史民俗資料館に帰って来たの。たぶんこんな機会はもう二度とないんじゃないかなって。今回は九博とタッグを組んでやっているから可能だったけれど、対馬市単独だとたぶん難しいと思う。特に今回は、東京国立博物館、奈良国立博物館っていう国の機関から資料を借りて来ているけど、そういう交渉も全て今回九博の方がしてくれたからこそ、実現したんだよね。

    ー コポー

    あー、なるほど。

    ー 大澤

    だから、対馬市単独でこれを企画しても、たぶんまだまだ先。博物館が建ってすぐにはできない事業なの。対馬の文化財関連史上、大きな意味のある展覧会なんじゃないかなぁと思っています。

    コポーと勇者
    写真と音楽が大好きな同級生若手コンビ。めんず。
    一人でダメでも二人なら。
    二人だからこそできることを・・・

    みたいなかっこいいニュアンスで。
    それぞれの味を出していければなと。

    若手らしく、がむしゃらに頑張ります!

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